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ひとつの終焉

2018年09月27日 22:32

 

 

 

端希でございます。

 

 

 

ちょうどひと月くらい経ってしまいましたが

CLØWDの解散について書こうかな。

 

 

彼らは8/25(土)に渋谷QUATTROで解散しまして。

 

 

友人らしい友人で残ってた最後のバンドが解散するってことで

僕にとっても節目的な意味合いを持つすごく大きな出来事なはずなんだけど、

当日何故だか僕はすーごいフラットな気持ちでいて。

 

 

 

オープンの少し前に会場着いて、音楽ライターの小崎さんと合流して。

 

 

CLØWDのベースの猟平と小崎と俺は高校で一番最初同じクラスで(詳しくはこの記事で)

当時はホント常に一緒にいるような感じだったんだけど、その小崎さんは

 

「なんか緊張する」

 

的なこと言ってたんだっけな。

 

それで「なんで?」と聞くと

 

「自分がきっかけで(猟平は)音楽の道に進んだみたいなとこあるから。」

 

と。

 

ニュアンスどうだったか忘れたけどそんなようなことを言っていて。

 

 

 

まぁそうなんですよね、

元々猟平は聴いてた音楽も違ったけど

小崎の影響でバンドサウンドが好きになってった感じだと思うんだよ。

 

 

でそれを聞いて「確かになぁ」と。

 

 

それでもまだなんか彼らが解散する、

もっと言えば猟平がステージを降りるって実感はなかったんだけど、

受付して開演待って、いざ本番始まって。

 

 

 

すっっっごかったのよ。

 

お客さんの熱量が。

 

 

小崎も「あんなクアトロ見たことない」って言ってたけど、

フロアが揺れるとかそんなレベルじゃなくて

なんだろ、今までの感謝をバンドからお客さんに、

お客さんからバンドに、全身全霊で伝えあってるような。

 

むしろ清々しいほどに殴り合っているかのようにも見えて。

 

 

 

すっげーーーー

 

って思ったよ。

 

 

バンドの大小問わず、今まで観たライブで一番すげぇって思ったホント。

 

超”ライブ”だなって感じたし、

ぶっちゃけワンマンで観てて飽きなかったの初めてかもしれない。圧倒的だった。

 

 

『イケメン集団』とかそんな生易しいものではない

雄々しくて猛々しい、虫でもなんでも飛び込みたくなるような

大きな炎みたいな塊がそこに在ったんだよね。

 

 

だからこそ、始めはなんでもない一日のような感覚だったはずが

すこしずつ現実感を帯びてきて。

 

なんかリアルだったんだよ。

 

 

厳しいなぁって。

 

 

こんなすごくてもダメになっちまうのかよって。

 

 

超盛り上がったキャンプファイヤーの後みたいな寂しさ。

 

 

 

そんでそういう寂しさとか悔しさ、ステージ降りるって猟平の覚悟、

いろんな感情や想像が一気に頭を支配して

特に猟平が泣いてるの見たら

段々「悔しい」って気持ちが自分ともリンクしだして

わたし途中からボロボロ泣いてしまってね。

 

 

まぁ猟平の涙の理由は本人しかわからないけど、

色々入り混じった中でもやっぱ俺は悔しさが大きかったんだよな。

 

 

 

どう考えても悔しいッスよ。

 

めっちゃいいんだもんだって。

 

 

「え、終わっちゃうの??

まだ木ぃくべれば全然燃えるッスよ!!!

もっとでけぇ木行こうぜおい!!」

 

みたいな。

 

 

僕の中でバンド観が変わる程のリアルを突きつけられた気分でしたねホント。

 

 

まぁでもホント観ておけてよかったなって思ったよ

良いライブってなんだか未だにわかんないけどさ。

 

 

終わってからは虚無感と言うか呆然として

しばらく気力なくなっちゃったなぁ。

 

そんくらい観てるだけでもエネルギー使ったんだろうな。

 

 

とにかくそんなライブでした。

 

 

バンドってクソほど難しいけどクソほどカッコいいなと、

そんな風にも思った一日でした。

 

 

 

端希