端希日和メインビジュアル

死に様と生き様

2018年07月02日 22:55

 

 

 

端希でございます。

 

 

 

先日友人のバンドの解散が決まったんです。

 

 

CLØWDって言ってそこのベースの猟平ってのが高校の友達で。

 

 

んまぁほんと高校時代はずーっと一緒にいてずっとふざけあってたんだけど。

 

 

俺と、ポロさんも同じ高校で、実はポロさんよりも猟平の方が当時はずっと一緒にいたんだよ。

 

 

そもそもウチの高校は男子校で、僕が女の子大好きだったこともあって

男子校に入ったこと自体不覚というか、不服というか、

ただ自分が大して勉強しなかったから共学に行けなかっただけなんですけど、

ほんとそこにいることがめちゃくちゃ嫌で。

 

 

加えて一貫校だったこともあり、中学校から(なんなら小学校から)来てる奴らも多くて

仲良ししてるわけですよ当たり前ですけど。

 

意味分かんないですけどそれもなんか無性に腹立って

 

(なんで男しかいねぇのにこんな笑ってんだ、ぜってーおめぇらとなんかつるまねー)

 

って恥ずかしながらわたくしめっちゃ尖ってまして。

 

 

学校にギター持ってきて休み時間はヘッドホンして世界を遮断して

大して読めもしないバンドスコア(楽譜)読んで

なんかそれっぽく指動かしてるホントイタいやつだったんですけど、

入学から少し経った頃かな?そんな中、猟平ともうひとり音楽ライターやってる小崎ってのが話しかけてきたんです。

 

 

「Janne Da Arc好きなの?」

 

 

思えばここで僕の人生も大きく変わったんじゃないかと思いますが、

僕が持っていたジャンヌのバンドスコアについて声をかけてきたんです。

 

 

色んな驚きがありました。

 

 

すっげー恐い顔して殻に閉じこもっている変なやつに話しかけるやつがいたという驚き、

(大好きなくせに失礼ながら)ジャンヌ知ってんのかよ?!という驚き。

 

 

「俺たちも好きなんだよね!」

 

 

なんか二人ともすげーキラキラしてた気がします。

 

近づくなオーラというか、その壁を一気に取っ払われた気がしました。

 

そこでどんな風に返事をしたかは覚えていません、

ですが確かにそこから普通の高校生活?が始まって、

周りに友達ができるようにもなりましたし

僕は当時ギターでしたが猟平とバンドを始めたり

3人でジャンヌのライブを観に行ったこともありました。

 

 

あの時2人に声をかけられていなかったら、僕は今頃どうなっていたんだろうとふと思うこともあります。

 

 

そのくらい大きな出会いだったと思います。

 

 

他にも1人ほど高校のときに大事な出会いがあったり、

ポロさんとバンド組んでボーカルに転向してくきっかけがあったりするんですけどそのへんはまぁおいおいね。

 

 

 

で、まだ高校生ですからバンドつってもほんと技術もなけりゃそれぞれの温度も全く違って

メンバー替えたりしつつも結局ダメになっちゃったのかな?

 

 

時系列がどうだったかは記憶が曖昧だけど、

そのへんかな、猟平は高校の途中くらいから一人でガチのバンドの世界に踏み込んでいって、

白×金のツートンのど派手な髪色になったりしていって。

 

 

 

僕は売れたい!って思ってはいたけどコピーをしている普通の高校生でしたから、音楽的なレベルや温度の差も感じていましたし、

外の世界にどっぷり浸かって大人と大人っぽいことをしている猟平が羨ましくも疎ましくもあり、

全く遊ばなくはなかったと思うんだけど徐々に疎遠になっていってしまったんです。

 

 

高校を卒業して紆余曲折あり、過去に関して薄々感じてらっしゃるかもしれませんが

僕もバンドをガッツリやるようになっていくんですが

その頃にはもう猟平の背中は見えてるんだか見えてないんだか、くらいのとこにあって。

 

 

なんだけど、僕らにギアが入った頃かな少しずつお客さんもついて来た頃から

ちょこちょこ猟平がサポートしてくれてたんですよ実はさ。

 

 

 

俺のプライドが高すぎて今日の今日までハッキリと関係性を書いたことはなかったんだけど。

 

 

例えばアー写とか、有名なカメラマンの方紹介してくれたりね。

 

ライブも観に来てくれたり。

 

 

これはついこないだの話で話前後しますが、僕猟平に歌い手始めたことなんにも話してなかったんですけど突然

 

「すごく歌上手なったな 素直に感動した。上から目線ですまん!(原文ママ)」

 

ってDMきて、Twitterで俺の歌ってみた紹介してくれたり。

 

 

ブログで言及してくれたこともあったっけ、これは小崎から聞いて知ったんだけど。

 

 

 

あいつ、アホだけどすげぇいいやつなんですよ。

 

 

だし、向こうは高校の時となんっも変わらないんだよ。

 

俺はその頃には恐ろしく暗い人間になっていたんだけど、

それでも関係なく明るく接してくれたり、俺たちのこと考えてくれたり。

 

電話で「あの曲めっちゃよかったよ!」とか言ってくれたり。

実はそういうのすげー嬉しかったんですけど。

 

 

そういったサポートだったりなんだったりもあったけど結局僕らは解散して、

しばらくして猟平のバンドも解散して。

 

そっから1年後くらいかCLØWDが立ち上がったの。

 

 

ほんと申し訳ない、あんま嘘つきたくないから正直に言うけど

最初曲聴いた時(ビミョーだ…)とか思っちゃったのよ。

 

なんだけど、#夏の微熱が出た時に「いや、超かっけぇじゃんなにこれ笑」ってなって

そっから好きな曲がバンバン出てきて

(このシーンを引っ張っていくのは絶対こいつらだ)

ってその頃は音楽全くやってなかったから悔しさもあったけど、ホントに思って。

 

 

『#夏の微熱』

 

『狼煙』

 

『Tomorrowland』

 

 

カッコよくない?

 

小崎とかに「若手で次武道館行けるのはCLØWDだと思うんだよな」って話したりしてたくらい。

 

 

俺J-POPが好きだからボカロでもV系でもメタルでもなんでも

メロが立ってないとあんまり好きにならないんだけどこういうの大好きなんですよ。

 

ちょっと嫉妬しちゃうくらい。

 

 

 

あとボーカルのKØUくんめちゃくちゃ歌上手くなったんだよ。

 

これもホント失礼な話で申し訳ないんだけど最初の音源の時は全然うまくなかったのに、

こないだライブ観た時引くほどうまくなってて。

 

どんな努力したんだよ、ってくらい。

 

 

ライブ自体もすっげぇカッコよかったし。

 

 

 

 

 

そんなバンドが解散するっつってさ。

 

 

実は発表の前日に小崎と猟平に会って直接聞いたんだけど。

 

元々ポロも交えて4人で会おうよって話だったんだけど、4人が全然スケジュール合わなくて

「7月でいいんじゃない?」って話も出てたけど

「スケジュール合わせられる3人だけでもいいからなんとか会いたい」って言ってた時点でだいぶ嫌な予感はしてたんだけど。

 

 

 

 

やっぱりそういうことで。

 

 

 

「はっしー達の解散をWEB発表で知ったからどうしても直接伝えたかったんだよね。」

 

 

ってことでさ。

 

 

バンドが命を終えるしんどさを思い出したりしてさ。

 

なんか、悔しいよな。

 

 

 

バンドって脆いんだよな。

 

だからカッコいいと個人的には思ってるんだけど。

 

 

ほんとに脆い。

 

 

はたから見るとすごく順調に見えていても、

例え実際に順調でも、崩れるときなんて一瞬なんだよな。

 

 

 

 

こんなに頑張って築き上げたものが、

こんなに簡単に終わっちまうんだなぁなんて、

時には涙も出ないくらい呆気なく消え去ってしまうんだよね。

 

 

そういう時、かけられる言葉なんかないっすよ。

 

 

普通に話はしたけど、励まし方わからんよ。

 

 

だってあの人めっちゃ頑張ってたし。

 

 

俺たちには叶わなかったことを、頑張ってひとつひとつ確実に掴み取って行ってたし(少なくとも俺にはそう見えていた)。

 

 

 

なおさら喪失感は大きいよな。

 

 

前向くしかないんだけど。

 

向くしか無いけど、やっぱしんどいっすよ。

 

 

まだ”猟平”ではない頃から彼を知ってるけど、

僕の知っているほとんど全ての期間をバンドマンとして生きてきた彼ですから

解散するに当たりファンの子に向けたメッセージにも書いてありましたけど

解散ワンマンを最後のステージにするっていうのは、こう余計に重みを感じますね。

 

 

そんだけそこに賭けてきたってことだからね。

 

 

バンマス(バンドのリーダー的な)だと周りから色々言われることも多い、多かったと思うんだよ。

 

 

 

でもまぁそういったことも含めて全てがこれからの猟平の人生にも活きてくると僕は信じているので

とりあえずお疲れ様でしたとは言わないでおこうかなと…

 

 

いずれにしても解散までまだ何本かライブあるしね。

 

 

とりあえず解散ライブ、2018年8月25日(土)、渋谷CLUB QUATTROです。

 

http://clowd.tokyo/event/88676

 

死に様と生き様、俺も行くからさ一緒に見届けてやってくれないか。

 

 

 

頑張って、駆け抜けて、燃え尽きて。

 

 

そんなことくらいしか言えないけど、うん。

 

 

 

あんたすげーよ。

 

夢半ばだろうけどさ、それでもよくやったじゃねぇか。

 

 

 

 

 

端希